フォークリフトのエンジンがかからないと、故障かもしれないと思って修理を依頼してしまう方は少なくないでしょう。
フォークリフトのエンジンがかからない原因はさまざまですが、中には修理しなくてもご自身で適切に対処できるものがあります。
本記事では、フォークリフトのエンジンがかからない原因や対策を詳しく解説します。
フォークリフトのエンジンのかけ方
ガソリン車やLPG車、ディーゼル車など燃料の違いによって、エンジンのかけ方や注意点が少し変わってきます。
エンジンのかけ方に誤りがないかどうか、フォークリフトのエンジンがかからない原因を説明する前に、今一度フォークリフトのエンジンのかけ方を確認しておきましょう。
ガソリン車・LPG車の場合
ガソリン車とLPG車のエンジンのかけ方は自家用車と同じで、キースイッチをスタート位置まで回してエンジンを始動させます。
エンジンがかかったら、暖機運転をしてエンジンを暖めます。
10秒以上はキースイッチを回し続けるとバッテリー上がりの原因となるため、注意しましょう。
また、エンジンがかからない場合は、キーのスイッチをOFFの位置に戻して30秒ほどおいてから再度始動させます。
LPG車の場合はガソリン車と違い、エンジンがかからないからと不用意にアクセルペダルを踏まないようにしましょう。
ディーゼル車の場合
ディーゼル車の場合はガソリン車やLPG車と比べて、特に寒い時期はバッテリーが上がりやすいという特徴があります。
そのため、エンジンを余熱するグローを使用してからエンジンを始動させるのが一般的です。
エンジンをかける手順は、始めにキースイッチをONの位置まで回して、グローランプの表示灯が消えるまで待ちます。
次に、グローランプの表示灯が消えたら、キースイッチをスタート位置まで回してエンジンを始動させます。
ディーゼル車の場合も、1回10秒以上キースイッチを回し続けないよう注意しましょう。
フォークリフトのエンジンがかからない原因
フォークリフトのエンジンがかからない場合、まず原因を突き止めることから始めてみましょう。
ここでは、エンジンがかからないなどのトラブルでよくありがちな原因を詳しく紹介します。
1. 燃料切れになっている
燃料切れになっているときはエンジンがかからないため、燃料の給油が必要です。
ただし、ディーゼル車の場合は、燃料切れによって燃料タンクと燃料噴射ポンプ間の配管にエアーが入ってしまい、燃料をエンジンまで供給できずエンジンがかからないなどのトラブルを起こすこともあります。
燃料を給油すると同時にエアー抜きが必要となる場合もあるので、整備契約業者などに点検してもらいましょう。
2. レバーの位置がニュートラルに入っていない
シフトレバーがニュートラルの位置に入っていないとエンジンは始動しません。
まずは、シフトレバーの位置を確認し、ニュートラルに入っていなければ元の位置に戻してから、エンジンを再度かけてみましょう。
フォークリフトの形式や年式によってニュートラルの位置が異なることがあるので、久しぶりに乗車するような場合は取扱説明書などで確認することをおすすめします。
3. バッテリープラグが抜けている
バッテリープラグは、緊急停止をすると抜けてしまうことがあり、そうするとエンジンがかからなくなることがあります。
また、バッテリーケーブルが切れている場合でも同様にエンジンがかからない場合があります。
バッテリープラグは再度差し込み直すことでエンジンをかけることができますが、バッテリーケーブルが断線している場合は修理が必要となるため、整備契約業者に連絡するようにしましょう。
4. OPS(着座感知装置)が作動している
OPS(着座感知装置)とは、操縦者がフォークリフトの席を離れたときなどに誤って作動しないようにする安全のためのセンサーです。
OPSランプが点灯している際はエンジンがかからないので、ランプが点灯していないか確認してみましょう。
5. 長時間使用していない
フォークリフトを長時間使用しないと燃料系統にエアーが入ってしまい、エンジンがかからないことがあります。
特に、ディーゼル車の場合はこの症状が起こりやすいのが特徴です。
この場合、エアー抜きが必要となるので、整備契約業者などに点検を依頼してください。
また、長時間使用しないことで充電が足りずバッテリーが上がっている可能性も考えられるため、点検も同様に依頼しましょう。
フォークリフトのエンジンがかからないときの対策
次に、フォークリフトのエンジンがかからない際の対策を詳しく解説します。
正しい位置に着座する
OPS(着座感知装置)が作動するとエンジンがかからないため、正しい位置に座るようにします。
OPSのセンサーは座席の中央に設置されていることが多いため、シートに浅く座ったり、身を乗り出してシートからお尻が離れているとエンジンはかかりません。
シート中央に深めに着座し、正しい姿勢で乗車しましょう。
アクセルを使ってエンジンを始動させる
ガソリン車の場合は長時間使わなかった場合でも、アクセルを活用すればエンジンがかかることがあります。
アクセルを踏みながらキースイッチを回したり、何回かアクセルを踏みながらキースイッチを回して、エンジンがかからないか試してみましょう。
自己点検をする
いろいろ試してみて、どうしてもエンジンがかからない場合は、分かる範囲で自己点検してみてください。
作業を開始する前であれば、始業前点検によって何か異常に気付けるかもしれません。
作業途中でエンジンがかからなくなってしまった場合も、同様に点検してみます。
ただし、車両の整備知識がなく、機器に触ってしまうとさらに故障してしまう可能性があるため、無理に機器を調整するのは控えましょう。
修理を依頼する
エンジンがかからない原因を特定できない場合は、無理をせず修理や点検を依頼することをおすすめします。
無理にエンジンをかけ続けることで、更なる故障につながる恐れもあります。
修理を依頼する際は、整備契約業者に連絡するといいでしょう。
すぐに修理に出さなくても自己解決できる場合がある
フォークリフトのエンジンがかからない原因として考えられるのが、燃料切れやシフトレバーの位置、バッテリープラグの抜け、OPS(着座感知装置)の作動などです。
これらが原因でエンジンがかからない場合は、燃料の補給やシフトレバーをニュートラルに入れるなど適切に対処することで、問題が解決できる場合があります。
自己解決ができない場合は、速やかに整備契約業者に連絡するのがおすすめです。
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