フォークリフトの爪の幅の調整方法について解説

フォークリフトの爪の幅の調整方法

フォークリフトを運転する際には、爪の幅にも注意を払う必要があります。

もしフォークリフトの爪の幅が広すぎると運転するのが難しくなりますし、逆に狭すぎると荷崩れの原因となり得るからです。

当記事では、フォークリフトの爪の幅の調整方法などを詳しく紹介します。

フォークリフトの爪の幅の調整について

フォークリフトの爪は、荷物を運搬する際になくてはならないパーツです。
爪の幅はどのようなものでもよいわけではなく、荷物の横方向の安定をよくするために広い方が好ましいでしょう。

しかし、あまり広すぎるのもよくありません。通常は、パレットの幅の2分の1以上、4分の3以下程度にするのがよいでしょう。パレットの両端から、パレットの幅の20%くらい入ったところに爪が入るイメージです。
パレットの幅は荷物によって変わるので、フォークリフトの爪の幅を調整する必要が生じる場合があります。

 

では、フォークリフトの爪の幅の調整方法を紹介しましょう。

調整するための手順

調整するための手順

フォークリフトの種類によって、簡単に爪の取り外しができるタイプと、専用の工具がなければ取り外しができないタイプとがあります。しかし、基本的に爪の幅の調整方法は同じなので、覚えておくとよいでしょう。
まず、地上50cmほどまで爪をリフトアップします。低すぎる場所で爪の調整をしようとすると、手や足を爪と床の間に挟んでしまう恐れがあるので注意しましょう。

 

続いて、ロックピンを回して爪のロックを解除していきます。爪の水平になっている部分を持ち、15度ほど上に傾けると、爪のフック部分が外れて動かせるようになるでしょう。爪は完全に外さず、爪の下部のフック部分だけを外したまま横にスライドしていきます。

 

任意の位置に爪をスライドさせたら、ロックピンを入れて回し、しっかりと固定しましょう。ロックピンを入れた後は、爪がしっかり固定されているかを確認してください。ロックピンで爪がしっかり固定されていないと、荷物の運搬中に爪が動き、荷崩れを起こしたり、荷物が落下したりする恐れがあります。

 

一方、専用の工具がなければ取り外しができないフォークリフトの場合、専門の業者に作業を依頼するのが良いかもしれません。

調整する際は手を挟まないように注意

フォークリフトの爪の調整をする際にもっとも注意すべきなのは、手を挟まないようにすることです。

 

フォークリフトの爪は、製品にもよりますが、1本あたり50kgから100kg、それ以上の重さになるものもあります。重い爪が手や足の上に落下すると、大事故につながりかねません。そのため、フォークリフトの爪の幅を調整する際には、手を挟まないよう注意する必要があるのです。

 

フォークリフトの爪の幅を調整する場合、必ず爪をリフトアップし、50cmほど上げた状態で作業するようにしましょう。さらに、爪を完全には外さず、横にスライドさせて幅を調整するようにすべきです。
加えて、爪をスライドさせる際にも注意すべきポイントがあります。それは、爪の垂直になっている部分を持たないことです。

 

爪の垂直の部分を持って爪をスライドさせると、リフトと爪の間に手を挟む恐れがあります。爪をスライドさせるのであれば、地面と平行の部分を上に持ち上げてから行うようにしましょう。

爪を調整する際の別の注意点

フォークリフトの爪の幅を調整する際には、他にも意識すべき注意点があります。
事故を起こさないために重要な注意点なので、ぜひ覚えておきましょう。

 

まず、爪を調整する場合は、爪が落下する可能性を考慮して、必ず2人以上で作業することが重要です。爪は1本でも数十kgから100kg以上の重さがあります。落下した爪を1人で支えるのは難しいため、2人以上で安全に作業しましょう。

 

続いて、安全靴や手袋などの保護具の着用も重要です。万が一、爪が落下してしまった場合、普通の靴では足を十分に守れません。足の指を守るためにも、安全靴を着用して作業に臨みましょう。
もちろん、爪の真下に自分の手や足が入らないよう常に注意しなければなりません。フォークリフトの爪の調整で手足を挟んで怪我をすることがないよう、手足の位置には常に気を配ってください。

極めて危険な、フォークリフトの爪の調整における危険事例

フォークリフトはとても便利な自動車ですが、常に事故が起きる危険性がある乗り物であると意識しておかなければなりません。フォークリフトが止まっている状態であっても、爪の調整において事故が発生する可能性もあります。中には極めて危険な事例もあるため、作業は常に慎重に行うことが大切です。

 

ある現場で、2tフォークリフトの爪の幅を調整しようとしていた際の事例を紹介します。

爪を地上30cmの高さまでリフトアップし、フォークリフトを降りた作業員が、フォーク幅を手で広げようとしたとき、フォークが急に落下して手を挟みそうになったそうです。非常に危険な事故だったものの、作業員に怪我がなかったことが不幸中の幸いといえるでしょう。

 

この事故の主な原因は、以下であると考えられます。

  • 爪の固定が不十分だったこと
  • 作業員が1人で作業していたこと

ロックピンを外すと、爪は固定されず、簡単に外せる状態になってしまいます。さらに、爪の幅を調整するためには爪を上方向に傾けなければならず、少し力を入れるだけで爪が外れてしまうのです。

 

加えて、作業員が1人で作業していたことも事故の原因と考えられます。爪の幅を調整する作業員に加えて、爪が外れないように監視する作業員がいれば、事故を未然に防げたかもしれません。

 

フォークリフトの爪の調整は危険が伴う作業であることを忘れず、一つひとつの動作を確かめながら行うことで安全に作業できるのです。

フォークリフトの爪の調整は慎重に行おう

フォークリフトの爪の調整の作業自体はそれほど難しくありませんが、事故が起こるリスクを常に意識する必要があります。安全に作業が行えるよう、作業員同士で声を掛け合いながら調整を行うようにしましょう。

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