2026年 フクナガ製品の製造現場レポート 【タイヤ編】中国タイヤ製造拠点で確認したスマート工場化と品質管理体制

中国製品に対する品質認識の転換

「中国製のタイヤは、本当に安心して使えるのか」
そう感じられるお客様もいらっしゃるかもしれません。

フクナガエンジニアリングでは、弊社製品を安心してご使用いただくために 製品を仕入れるだけでなく、

定期的に製造現場まで足を運び、品質管理の状況を自分たちの目で確認しています。

今回の記事では、2026年4月に実施した中国の産業車両タイヤ工場での現地品質監査についてご紹介します。

 

中国製タイヤを取り巻く環境の変化

近年、中国製タイヤを取り巻く環境は大きく変化しています。市場はアジアだけでなく欧米にも広がり、

各メーカーには価格競争力だけでなく、国際基準に対応できる品質管理体制、安定した供給力、継続的な技術開発が求められるようになっています。

特にコロナ禍以降、厳しい市場環境を乗り越えながら生産体制を維持し、設備投資や技術更新を続けてきた中国の製造業は、

現在のグローバル市場においても一定以上の品質水準と対応力を持つ世界基準の サプライヤーとして成長し再評価されています。

 

海外市場で継続的に採用されるためには、単に価格が安いだけでは不十分です。
安定した品質、国際基準に対応できる品質管理体制、安定した供給力、そして継続的な技術開発が求められます。

そのため、中国のタイヤメーカー各社は、品質管理体制の整備、設備投資、自動化・データ管理の導入など、品質向上に向けた取り組みを強化しています。

 

同工場では、自動車産業向けの国際的な品質管理規格「IATF 16949」に基づき、原材料から完成品までの品質を安定させる管理体制が整備されていました。 

また、これらの工場は世界大手自動車メーカーや欧州大手物流機器メーカーなどのフォークリフト大手の純正品として採用されており国際的な品質基準に対応するサプライヤーとして実績を積み重ねています。

品質監査について

 

2026年4月、当社は1週間にわたり、中国の産業車両タイヤ工場にて現地品質監査を実施しました。

監査では、書類上の管理だけでなく、実際の製造現場で品質がどのように守られているかを確認しました。

特に今回は、原材料の管理、主要製造工程、完成品検査、入庫管理に加え、工場全体の自動化設備やシステム管理の運用状況についても確認しました。

  • 主要製造工程の確認
    混練・成型・硫化など、品質を左右する主要工程の管理状況を確認しました。
  • 検査・入庫管理の確認
    完成品の外観検査、入庫管理、検査記録の管理状況を確認しました。
  • 現場管理の確認
    5S活動、整理・整頓・清掃・清潔・しつけの実施状況を確認しました。
  • 人材育成 とデータ管理の確認
    技術者・作業者への日々の教育体制、現場でのレビュー方法、不良率の追跡データ、改善活動の実施状況を確認しました。

書類上の管理だけでなく、現場でどのように品質が守られているかを、工程・人員・データの面から総合的に検証しました。

全自動化・システム管理によるスマート製造体制

今回の監査で特に印象的だったのは、工場全体で自動化・省人化が進められていた点です。
タイヤ製造では、原材料の投入から混練、成型、加硫、検査、搬送、入庫管理まで、多くの工程が品質に影響します。
そのため、作業者の経験や目視確認だけに頼るのではなく、設備・データ・システムを活用し、工程ごとのばらつきを抑える体制が整えられていました。

IoTデータ、AI活用による品質安定化への取り組み
ロボットアームとAGV搬送による自動化
工場内では、ロボットアームを活用した自動化ラインが導入されており、一部の製造工程では人の手を介さずに作業が進められていました。
また、原材料や仕掛品、完成品の搬送には、AGVと呼ばれる無人搬送車も活用されています。
これにより、作業者ごとのばらつきや搬送ミスを抑え、工程間の流れを安定させる体制が整えられていました。必要なものを必要な工程へスムーズに運ぶことで、生産効率の向上にもつながっています。

AI・自動化生産ラインの導入
AIを活用した設計支援や自動化ラインにより、人手によるばらつきを抑え、生産効率と品質の安定化を進めています。

IoTによる全工程データ分析システムの活用
製造工程ごとのデータは、IoTを活用して収集・管理されています。
温度、時間、設備条件、検査結果などのデータを確認しながら、不良率の低減や品質改善、生産性向上に活用しています。

超大型ラジアルタイヤの量産化
高度なスマート製造技術により、57インチ・63インチの超大型工程用タイヤの量産化にも対応しています。

電動フォークリフト向け高性能タイヤの開発
電気自動車のニーズに対応し、EV向け高性能タイヤの開発にも取り組んでいます。

お客様に安心してご使用いただくために

今回の現地品質監査を通じて、産業車両タイヤ工場では、国際規格に基づく品質管理体制、主要製造工程の管理、検査データの活用、作業者教育、そして全自動化ライン・ロボットアーム・AGV搬送・IoTデータ管理を活用したスマート工場化が進められていることを確認しました。
また、タイヤ工場では過去3年間の製品リコール率0%、顧客満足度98.9%という実績も確認しています。
フクナガエンジニアリングでは、今後も価格や納期だけでなく、製造現場の品質管理体制や技術力まで確認したうえで、お客様に安心してお使いいただける製品の安定供給に努めてまいります。

※フクナガエンジニアリングでは、産業タイヤ 、ホイール製品だけでなく、フレコンバッグやフォークリフト関連の安全製品など、
作業現場を支える各種製品も取り扱っております。

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